保存的治療法

保存的治療法について

ヘルニコアの注入療法

ヘルニアは椎間板内の髄核内に直接単回注入する椎間板内酵素注入療法の薬剤です。

髄核の保水能を低下させ、椎間板内圧を低下させることによりヘルニアの臨床症状(下肢痛・腰痛など)が改善すると考えられています。

  • ※本治療法は適応が限られているため、ご希望にそえない場合がございます。
  • ※過去に本治療剤の注射を受けたことがある方は、再度ヘルニコアによる治療を受けることはできません。

治療のフローチャート

入院日数 1泊2日
※当院ではアナフィラキシーの発現等の可能性を考慮して、投与後30分は医師の監視のもと経過を観察させていただき、さらに投与後の副作用の発現等、患者さんの状態を注意深く観察させていただくため、ご入院いただいております。
費用 60,000〜70,000円程度(3割負担)
※コンドリアーゼ腰椎椎間板ヘルニア治療剤の注射は保険適応ですが、高額な治療法となります。

ブロック療法とは

各々の神経痛、関節痛に対して局所麻酔剤およびステロイド剤を目的の神経や関節に直接またはその付近に注入します。

一時的に患部そのものの痛みを軽減させるだけではなく、痛みによる反射的な血管の収縮や筋肉の緊張を押さえて2次的な痛みも取り除きます。
外来で行うことができ、この効果は、麻酔剤の効果が切れた後も続きます。

主なブロック療法

脊椎・脊髄
仙骨裂孔ブロック
腰椎椎間板ヘルニア及び脊柱管狭窄症において最も頻繁に行われているブロック療法
所要時間 1分程 安静時間 約20分
硬膜外ブロック
脊髄の外側に存在する硬膜外腔に局所麻酔薬及びステロイド゙剤を注入して神経をブロックする治療法
所要時間 10分弱 安静時間 約1時間
椎間板ブロック
椎間板が原因でおこる腰痛に対して椎間板そのものに針を刺し、局所麻酔薬及びステロイド゙剤を注入する治療法
所要時間 15分程 安静時間 約1時間
神経根ブロック
仙骨裂孔ブロックや硬膜外ブロック等で改善がみられない強い神経痛に対して行うブロック療法
所要時間 15分程 安静時間 約1時間
星状神経節ブロック
交感神経の集まりに注射することで血液の流れを改善、栄養や酸素を弱った神経に供給して痛みを改善する治療法
所要時間 1分程 安静時間 約20分
椎間関節ブロック
腰椎の関節部分に針を刺して局所麻酔薬及びステロイド剤を注入する特定部分の強い痛みに対して行う治療法
所要時間 5分程 安静時間
  • ※上記内容はあくまでも目安になります。予めご了承下さい。
肩関節
神経ブロック下授動術
首の付け根にある肩の神経を局所麻酔薬でブロックし、痛みを充分に取り除いた上で硬く、厚くなってしまった関節包を剥がすように肩を動かし、元の状態に近づける治療法
所要時間 20分程 安静時間 約1時間
  • ※上記内容はあくまでも目安になります。予めご了承下さい。
  • ※リハビリのみでは、改善困難な拘縮の改善や治療期間を短縮することが期待できます。

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