脳血管疾患リハビリテーションの概略

脳血管疾患リハビリテーションの概略

脳の血管が詰まること(脳梗塞)や脳の血管が破れて出血すること(脳出血)等を総じて脳卒中と呼びます。脳卒中は、皆さんが思っているよりも身近な病気であり、日本では約2分に1人の割合で脳卒中を発症していると言われており、患者数は年々増加傾向にあります。また、かつては脳卒中が日本人死因の第1位でしたが、昨今は医療技術の進歩もあり、脳卒中を発症しても生命が助かる場合が増えています。

脳卒中を発症すると、手足の動きに麻痺が生じる、感覚が鈍い、記憶力や思考力の低下、言葉が上手く話せない、食事を上手く飲み込めないといった様々な症状を引き起こす可能性があります。しかし、脳卒中と一概に言っても人によって出現する症状、及びその程度は異なります。そのため、脳卒中発症後のリハビリテーションは、全身状態の管理を行いながら個々の状態に応じて急性期、回復期、生活期とその時期に応じた内容が実施されています。

その中でも当院は、主に回復期と呼ばれる時期を担っており、基本動作(起き上がる、立つ、歩くなど)から日常生活動作(トイレ、着替え、食事、風呂など)、コミュニケーション、家事、屋外活動(買い物や屋外での歩行、場合によっては復職等)まで幅広い領域に対してリハビリテーションを提供し、自宅への退院、さらに社会復帰を目指します。

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