慢性疼痛外来
慢性疼痛とは・・・?
長引く痛み(一般には3か月以上)のことを慢性疼痛と言います。
痛みの原因が、診察や検査で分かることもありますが、分からない場合もあります。
痛みが長引くと・・・
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- こんなに痛みが続くのは自分だけなのでは・・・
- このままでは痛みで動けなくなるかもしれない・・・
- 痛みで気持ちが落ち込み、何もしたくない。
- 痛くなるから、出かけるのはやめよう。
- 痛いことを言える人、理解してくれる人がいなくて 辛い・・・
などの考えが浮かんできて、気分的にも辛く、仕事や日常生活などに悪影響が出ることがあります。
今まで出来ていた趣味や活動が難しくなり、人付き合いも減ってしまうことがあります。
また、日常生活にも支障が出て、色々な役割が果たせなくなることもあります。このようなことが重なると、不安や恐怖、苛立ちが募り、心理的に不安定になることがあります。
慢性疼痛になると、鎮痛薬や注射では解決できないことが多いため、慢性疼痛外来では、飲み薬や注射に頼らない取り組みを行っています。
認知行動療法
長引く痛みに悩まされていると、偏った考え方や物事のとらえ方を知らず知らずのうちに身につけてしまいがちです。
また、痛みのことが頭から離れなくなったり、「痛みがひどくなるのでは?」と必要以上に思い不安になったり、「この痛みに自分は対処出来ない」と考え込んでしまうと、痛みがさらに強く感じられ、悪循環に陥ります。
そのような考え方の偏りや癖に気付き、修正していくことで、痛みにとらわれない時間を増やしたり、痛みでできなくなった活動にチャレンジしたりできるようになることを目指します。
「痛みがなくならないとこれは出来ない」と思い込んでいたり、寝てばかりで動かなかったりすると、出来ないことが増える一方ですが、反対に痛みが軽い時に頑張って動きすぎ、後でひどい痛みにおそわれ動けなくなる、というタイプの方もいます。
いずれも、目標活動量やペース配分を調整しながら運動を進めていくことで、改善することもあります。当院では、専門の理学療法士から自分に合った正しい運動方法を学ぶことも可能です。
一度、今困っている痛みについて、私たちと話してみませんか?